カナダ生まれのヴァーチューズ・プロジェクト 誕生の地を訪れました
Virtues ヴァーチューズ とは、英語で「美徳、徳」のこと。
ヴァーチューズ・プロジェクトは人格の文化を築く、人格成長プログラムです。カナダ発祥のこのプログラムは1988年に誕生し、今年で30周年。いまや100カ国以上で学ばれています。国際家族年の1994年には、「ヴァーチューズ・プロジェクトはあらゆる文化の家族のためのグローバルなモデルプログラム」として、国連からも表彰されています。
このプログラムの素晴らしいところは、宗教や文化の垣根を越え、誰もが持つ最善の資質によって生きることをおすすめするところ。宗教、文化、時代の違いにかかわらず、共通に大切にされている叡智である、人徳を育て、人生の意義や人との関わりの豊かさを実感するプログラムです。
このプログラム誕生の地は、カナダのヴィクトリア島にあるエンプレスホテルです。私たちは、この秀逸なプログラムが生まれた地に身をおいて、その雰囲気を感じてみたい!と考え、エンプレスホテルを訪れる事にしました。
ヴィクトリア島は、カナダ南西部の都市バンクーバーからの人気の観光地。フェリーと陸路で片道3時間半もかかるのに、たくさんの人が訪れる島です。訪れてみて、その魅力がわかりました。そこは花が溢れる本当に美しい街でした。イギリス領時代の影響を色濃く残し「英国より英国らしい」と言われる、上品な魅力がありました。
エンプレスホテルは、1908年創業。由緒ある伝統的英国風ホテルで、エリザベス女王も定期的に訪れていたそうです。ホテルスタッフは友好的ながらも洗練された所作で、最上のやすらぎを感じさせるサービスです。
この心地よさに身を置くと、リラックスする以上に、なにかワクワクする生気に満ちた感じがしてきます。
ヴァーチューズ・プロジェクトには、「スピリットの尊重」を学ぶ部分があります。それは、「誰の中にも、輝くことを待っている潜在的な可能性がある」ことを確信し、「可能性を開花させつつある人生」であることを喜びを持ってうけとめる学びです。私たち人間も自然の一部。命の尊さを改めて実感する為に、この世のアートである自然の美を深く味わったり、心地よさの中で精神の美しい均衡を意識したりします。
このヴィクトリア島は、まさに美しい自然との人の作り出すアートが融合した場所です。そして、その地にあるエンプレスホテルは、人と人との理想の関わり方を、極上のエッセンスとして感じさせてくれるまのす。こんな場に身を置くと、不思議と、夢も自然と湧き上がってくるし、その実現すら確信する明るい気持ちになってくるものです。この地の力を感じて、リンダ先生達が、新しい観点からの学びのプログラムを創り出そうと理想に燃えたのもわかる気がします。今回の旅で、この場の雰囲気の中で、ヴァーチューズ・プロジェクトが誕生したことは、とてもふさわしいことだった、と実感しました。